新燃岳、噴火警戒レベル3に引き上げ 7年ぶり噴火

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このニュースが報じられた年月日

2025年06月23日

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このニュースの3つのポイント

  • 気象庁が霧島連山・新燃岳の噴火警戒レベルを「2(火口周辺規制)」から「3(入山規制)」に引き上げた。
  • 火山性地震の増加と、1日あたり4000トンもの火山ガス放出量が観測されたことが要因。
  • 火口から概ね3km以内では大きな噴石や火砕流に、風下側では火山灰や小さな噴石に厳重な警戒が必要。

事件の概要

2025年6月23日、気象庁は鹿児島県と宮崎県にまたがる霧島連山・新燃岳(しんもえだけ)の噴火警戒レベルを3に引き上げました。これは、火山性地震の増加と、23日の現地調査で1日あたり4000トンもの火山ガス(二酸化硫黄)が観測されるなど、火山活動がさらに高まっていると判断されたためです。火口から概ね3km以内への立ち入りが規制され、周辺住民や登山者に警戒が呼びかけられています。

事件の背景と解説

新燃岳は活発な火山活動を繰り返しており、2011年には大規模な噴火が発生し、広範囲に火山灰が降るなどの被害をもたらしました 。今回のレベル引き上げは、2025年3月頃から観測されている霧島山深部の膨張を示す地殻変動の兆候や、22日の噴火、そして火山ガス放出量の急増といったデータに基づいています 。火山性地震の増加、火山ガス放出量の急増といった現象は、火山活動の典型的な前兆現象であり、気象庁の継続的な監視体制の重要性を示しています 。  

火山灰による農作物への被害や交通網の麻痺、さらには住民の避難といった事態が発生する可能性があります。

また、火山活動の活発化は、周辺地域の不動産価値や観光業に大きな影響を与えます。

特に2011年の大規模噴火の記憶が残る地域にとって、今回のレベル引き上げは大きな関心事であり、防災意識の再確認を促します。気象庁が「2011年と同様に爆発に伴う大きな空振によって窓ガラスが割れるなどのおそれがある」と注意喚起しています。

登場するおもな固有名詞

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まとめ

霧島連山・新燃岳の噴火警戒レベルが3に引き上げられ、周辺地域では火山活動のさらなる活発化に警戒が呼びかけられています。火山ガス放出量の急増や火山性地震の増加は、今後の噴火の可能性を示唆しており、住民は自治体の指示に従い、安全確保に努める必要があります。この事態は、地域の観光業や不動産市場にも影響を及ぼす可能性があり、今後の推移が注目されます。

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