「必ず返すから」は危険！SNSロマンス詐欺の手口とは

このニュースが報じられた年月日

2025年06月20日

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沖縄タイムス:「将来の生活資金のため」と投資話を持ちかけられ… SNS型ロマンス詐欺、20代男性が430万円被害
QAB NEWS Headline:(SNS型ロマンス詐欺で430万円騙し取られる)

このニュースの3つのポイント

SNSで恋愛感情や信頼関係を築き、金銭をだまし取る「ロマンス詐欺」の被害が全国で多発している。
「日本へ帰る費用」「投資で儲けよう」など、巧みな口実で送金を要求するのが特徴。
被害額は数百万円から数千万円に及ぶケースもあり、警察が強く注意を呼びかけている。

事件の概要

全国の警察が、SNSを通じて知り合った相手から恋愛感情や信頼関係を巧みに利用され、金銭をだまし取られる「SNS型ロマンス詐欺」の被害が多発していると発表しました。犯人は外科医や軍人、投資家などを名乗り、「日本へ帰りたいけどパスポートを取り上げられた」「2人の将来のために投資で儲けよう」といった巧みな口実で、多額の現金を振り込ませる手口が確認されています。

事件の背景と解説

SNS型ロマンス詐欺は、従来型の「助けてほしい」と直接金銭を要求する手口から、より巧妙な形へと進化しています。最近の傾向として顕著なのが、恋愛感情を利用して投資話を持ちかける「ロマンス投資詐欺」です。犯人は「2人の将来のために一緒にお金を貯めよう」などと語り、架空の投資サイトやアプリに誘導します。これは、被害者の「お金を騙し取られるかもしれない」という警戒心を、「一緒にお金を増やす」という共同作業の感覚にすり替える、非常に悪質な手口です。

この詐欺が厄介なのは、犯人が非常に多様なペルソナを使い分け、組織的に活動している点です。警察の発表事例を見ると、被害者は男女・年齢を問わず、犯人役も外科医、アメリカ人、日本人女性など多岐にわたります。これは、特定の層を狙うのではなく、様々なターゲットに合わせた脚本（スクリプト）を用意して、広範囲に詐欺を仕掛けている組織犯罪であることを示唆しています。

これらの行為は法律上、明確な「詐欺罪」にあたりますが、犯人が海外に拠点を置いていることが多く、被害金の回収は極めて困難です。そのため、何よりも個人の金融リテラシー、つまり「SNSで知り合っただけの相手に、絶対に送金しない」という基本原則の徹底が最も重要となります。近年、こうしたネット詐欺被害を補償する個人向けのサイバー保険も登場していますが、まずは騙されないための自衛策が第一です。